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Tのためいき
 生活者の視点で、わかりやすい情報を基本とし、法律や経済、くらしの様々な有益な情報をコラムとして、学識経験者や専門的な分野で活躍する方々に寄稿していただいたものを掲載しています。

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町はマチかチョウか、村はムラかソンか     2014/12 Vol.58     
 南の椿泊の近くに蒲生田岬がある。私の記憶では中学や高校時代には、ガモウダ、と呼んでいたように思うのである。ところが最近は、濁音ではなく、カモウダ、と呼ばれている。映画・蒲田行進曲は知られており、蒲田を、カマタ、と濁音なしで読むことは知っていたが、長い間、蒲生田の呼び方を濁音付に間違って覚えていたのである。

 新聞では分かり難いが、放送では地名の読み方がわかり面白いと思うときがある。最近のニュースで白馬村の地名を数回聞いた。白馬村を市町村であれば、ハクバソン、と読むように思うのだが、ハクバムラ、とテレビやラジオは読んでいる。ちょっと興味が湧いたので長野県に住む趣味の会の知人にメールで聞いた。

 知識人である彼からはすぐに返事が来た。「白馬村は、ご指摘通りハクバムラです。信州では村をソンとは読みません。また、白馬岳は正式にはシロウマダケと読みます。ただ我々はハクバに登ってきたとか、通称ではハクバと呼んでいます。そして近くにある白馬鑓ヶ岳はシロウマヤリガタケとは言わず、ハクバヤリガタケと読んでいます。」

 徳島県でも脇町・ワキマチが、ワキチョウ、ではないのかとか迷うこともあった。行政の町村をあるところでは、マチやチョウ(ムラやソンも同じである)と、各自が好き勝手に読んでもよいのか。ソンと読む村落共同体には悪いイメージはない。しかし、村をムラと読む、村(ムラ)社会と言えばあまり誉め言葉では使わない、やや陰湿な構造を思い浮かべ、読み方はイメージを創ることもある。

 地名には歴史があり、漢字よりも歴史が優先される。ただ、後から付ける行政区分の市町村の呼び名がバラバラであるのは不可思議である。ムラと呼んでいたところが、そのまま明治時代にソンという行政区分になったのかもしれない。白馬村(ムラ)も人口増や合併で白馬町(合併後にも村でも同じ)になったとすれば、白馬町(チョウ)になり、白馬町(マチ)にはならない、なれないのかもしれない。もちろん、何時までもムラはムラかもしれない。

 大阪府が都になれなく大阪府をオオサカト、と読ませることが可能であれば 橋下市長の都構想も、読み方だけの変更で済ませることが出来そうでもある。行政に関わっている方なら、何を寝ぼけたことを言っているのだ、と叱られそうであるが、読み方が腑に落ちないのである。と言うよりも楽しんでいるのだ。

 国でないのに勝手に「イスラム国」と名乗っているが、困ったものである。マチやムラは集落であるが、チョウやソンは行政区分の用語である、と思う。個人的な見方であるので誤解を招くが、こちらは自由に読み放題でもよいようである。老人の独り言である。

                     松茂町文化協会々長  三原茂雄

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