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 生活者の視点で、わかりやすい情報を基本とし、法律や経済、くらしの様々な有益な情報をコラムとして、学識経験者や専門的な分野で活躍する方々に寄稿していただいたものを掲載しています。

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数(学)の文化 〜和の数え方が消えていく寂しさ〜 2011/8 Vol.41  
 退職後、何をしているのだ、と聞かれる。何もしていないが、時間潰しで遊んでいることはある。結構面白いので、私が関わっている数学文化に触れてもらいたく雑文を書く。
 徳島新聞の紙面は、すでに多くは和数字から洋数字になった。その影響ではないが、数の数え方も変わりつつある、と言うより変わった。数は、多分、数える事から始まり、和語では、
 ひとつ ふたつ みっつ よっつ いっつ
 むっつ ななつ やっつ ここのつ とお
(そ)
または、「つ」を省略して、
 ひー  ふー  みー  よー  いー
 むー  なー  やー   こー とー
と数えた。11は「とお あまりひとつ」。20は、はた、または、はたち、30は、みそ、続けて、よそ、いそ、むそ、ななそ、やそ、ここのそ、百は、もも(ほ)。百の単位は「ほ」であり、二百は、ふたほ、・・・千は、ち、
万は、よろづ、・・・・、8×10 は、八百万で、やほよろづ(または、やおよろづ)、とだんだんと数える数が大きくなる。
 数え方は、必要に応じて拡張したもので、7は「七色の虹」「親の七光」のように使われるが、この意味は数字の7というよりも、「多くの・・」と言う意味である。
 大和言葉での数え方が、中国との交流の中で文字が入り、すでにあった数え方に対応し、
一、二,三、四、五、六、七、八、九、十、百、千、万
壹、弐、参、肆、伍、陸、漆、捌、玖、拾、佰、仟、萬
ひ、ふ、み、よ、い、む、な、や、こ、と、も、ち、ろ
ところが、数字には数える機能と計算の機能があり、数字の読み方に漢語が加わり、
 いち、にー、さん、しー、ごー、ろく、しち、はち、くー、じゅう
と読まれるようにもなる。併用されて戦後まで続くが、ひーふー・・との数え方が減ったのは、数える場面より計算が多くなったからだろう。
 蛇足、4や9が忌み嫌われるが、本来は「よ」や「こ」で「し」や「く」は後から、中国から文字が輸入されてからで、少し遅れてから生まれたことなのだ。
 ちょっと面白い話では、俳人・正岡子規は「数学と俳句」と題して、俳句は数学の順列で計算すれば限りあるから、俳句や短歌は死期に近づいていると書いている。
 この問題はすでに和算家が興味を持つことであり、1819年(文政2年)に石黒伸由が著わした『算学鉤致』に「平仮名の四十七文字で、十七文字の俳句は何通り作れるか」の問題があり、
47 =
二万六千六百四十七京
九千三百六十五万0
六百九十六兆
二千百九十三万四千三百九十三億
二千二百十九万二千六百八十七
であると記している。
 算数・数学も文化として眺めれば、なかなか面白く、良い時間潰しになっている。

                     松茂町文化協会 会長 三原茂雄

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