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Tのためいき
 生活者の視点で、わかりやすい情報を基本とし、法律や経済、くらしの様々な有益な情報をコラムとして、学識経験者や専門的な分野で活躍する方々に寄稿していただいたものを掲載しています。

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ささやかに “チーズ198円!”         2011/9 Vol.42
 朝は、まず新聞の折りこみチラシの中から自分に関心のあるものを選び出す。パチンコ屋、通販などは目を通さないでパス。衣料品寝具、電気製品は、今のところ必要ない。一人暮らしでもやはり食料品は関心がある。
 チーズ198円、通常は238円、40円安い!5個買うと200円の得・・・。200円位は、普段、何気なしにほとんど意識せず使っている。
 しかし、広告の日に行けず、日常の価格でその品を買うのはもったいない気がして、次の広告まで買うのを控える。
 かつて両親は、衣料品店を営んでいた。時々大売出しをすると、多くの客が来店して大繁盛で、土日は私も手伝いに駆り出された。
 売り出しの日には、必ず来てくれる客があり、その人が来ないと、広告に魅力がなかったのか、と心配したりした。
 今、消費者の立ち場となって、マーケットに目玉商品を買いに行く。しかし、その商品だけを買うのは、知り合いのレジの人に恥ずかしい。つい余分なものを買ってしまう。
 それが広告を出した目的であろうけれど、やはり何度でもそのことを繰り返す。でも、欲しい物を安く買えたという満足感、大袈裟に言えば、幸福感は、充分味わえる。
 “貧しき者は幸いなれ”という言葉がふと心をよぎった。人生の最終章が来て、結局セレブな生活を過ごせなかった。零(ゼロ)の数を数えてからウィンドウの洋服に手を伸ばし、思い切りの贅沢はしない。同じ金額なら孫たちを喜ばす方が私にとって価値がある。
 零の数を数えないで「これ頂くわ」という生活に憧れないでもない。私の手の届く範囲で、流行にそぐわない訳でもない洋服を着てそんなに惨(みじ)めでもない。
 誕生日などに、子供たちと普段味わえないレストランなどで散財することがあるが、それもまた満足なのである。
 テレビのグルメ番組などで、珍味を食べて「おいしい!うまい!」
 などという場面をよく見るが本当においしいのだろうか。
 一人暮らしなので、簡単に作れて、今、食べたいものを頂いている。料理とは、名がつかない物でもおいしい時がある。有名な店で食べても口に添わない時がある。高価な物が必ずおいしいとは限らない。
 いずれにしても一人ひとりの価値観の違いかもしれない。
 何の人生観もない、一(いち)主婦のつぶやきである。
 一生庶民として生活をし、ささやかな幸せを幸せとして、生きていっても良いのではないかと思う。
 今朝も新聞の折り込みチラシをいちばんに抜き出し、掘り出し物を捜している私であった。

      徳島ペンクラブ会員&阿波の歴史を小説にする会   蔭山 美沙子

特定非営利活動法人徳島県消費者協会
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