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Tのためいき
 生活者の視点で、わかりやすい情報を基本とし、法律や経済、くらしの様々な有益な情報をコラムとして、学識経験者や専門的な分野で活躍する方々に寄稿していただいたものを掲載しています。

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丁寧に美しく暮らす              2011/Vol.35
 新春のある日、朝刊の生活面に「循環型社会の実現」を目指して、活躍している環境カウンセラーの実践記事が掲載されていた。
 彼女は、4人家族の生ごみを、毎日、段ボール箱のコンポストに入れて、発酵させ有機肥料(たい肥)作りを実践している。私たちの日常生活で出るごみの30〜40%は生ごみで、その生ごみの90%は水分。段ボール箱はその水分を吸って排出してくれるため水分管理が簡単で、においも少なく、初心者でも失敗がほとんどない。毎日ごみ減量を実感しながら“魔法の段ボール箱”をかき混ぜている。段ボール箱は、たい肥の仕組みを理解し、コツがつかめると、同じ箱を一年ぐらい使用できるらしい。それに出来たたい肥で育てた野菜の味はしっかりしていておいしいとのこと。今この手軽な「段ボールコンポスト」の輪が、全国に広がりつつあり、至る所で気軽に循環実践が行われている様子である。
 そこで、我が家のエコ対策を改めて考えてみたが、取り立てて述べることは何もない。強いて言うならば、やっと近ごろ、電気、水、紙の使い方を多少見直したぐらいである。電気は環境に優しく、経済的なLED電球を使用。水は排水浄化を第一に考える。紙はできるかぎり再生紙を使用することとした。
 そして、これまでの私がいかにすべての物の使い捨てに慣れきってきたか。改めて気付くとともに、まず自分の生活から変えていかなければならないと実感している。今、問われている地球への優しさを、私たちは生活態度で表さなければ。私一人の問題ではないにしても、みんなの中の一人としての責任は重い。どんな小さなことでもいい、環境保全に向かってよりよい方向を考えて積み重ねていかなければ・・・・。
 そんなある日、趣味の同好グループが数人、我が家に集まって「焼肉パーティ」を楽しんだ。参加者の一人が、葉先まで青々と葉のついたみずみずしい自家製の大根を持参して、台所に立つと、さっそく葉をしごき落として、塩ゆでにし、みじんに刻んで、これを塩とお酒で味付けしたごはんの炊き上がりにまぜて「菜めし」を作った。その味は皆が競ってお代わりするほどのおいしさだった。もちろん、大根の柔らかい部分はサラダやおろしにして、焼肉とともにたっぷりと楽しみ、残った茎や皮は即席のお漬物に。一種類の材料で、料理を三品、作ることを目安にし、自慢の味を工夫すれば、使い分けが出来て、経済的で、無駄がないエコクッキングになる、と彼女は言った。
 今は「地産地消」の時代、地域の産直市が人気である。旬の新鮮な材料をそのまま、なるべく手を加えずに食べるおいしさも忘れたくはないが、物を使い切る心も大切にしたい。今一度、私たちは「捨てる」ということを厳しく見直してみよう。それが日々を丁寧に暮らすことにつながる、と私は思う。

                          徳島簡易裁判所 司法委員 中村 和子

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