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Tのためいき
 生活者の視点で、わかりやすい情報を基本とし、法律や経済、くらしの様々な有益な情報をコラムとして、学識経験者や専門的な分野で活躍する方々に寄稿していただいたものを掲載しています。

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地域で育つ                  2010/Vol.24
 友人からメールが届いていました。高校の同級生ですから、もう40年を超えるつきあいです。年に何度か数人で集まり、食事をしておしゃべりに興じる・・・そんなつきあいが長く続いてます。一昨年、彼女に孫ができた後の食事会の時、その赤ちゃんがダウン症で生まれたと聞いたのでした。
 ダウン症は染色体の異常によって起こる生まれつきの病気です。発生率は出生千人に対して1人の割合です。生まれるときも小さいのですが成長もゆっくりで、合併症を伴うことも多く、育てることに困難を伴います。
 教師や医療関係で働く同級生たちは、それぞれに持っている知識を駆使して、おばあちゃんになった友人にあれこれアドバイスしたのでした。長い長いおしゃべりの時間でした。「私と同じ目線で聞いてもらえてうれしかった。」と、あとで友人はメールに書いてきました。集まっていたみんなが、赤ちゃんのおばあちゃんになった気持ちでした。
 ダウン症の子育てには、医療・福祉・教育等様々な分野での施策が充実してきています。それでもやはり、家族の負担は大変なもので、友人は若い父母とともに家族総出で小さな命を大切に大切に育んでいるのでした。
 さてメールの話です。
 赤ちゃん一家が新しく家を持ったというのです。落ち着いて子育てをしたいというのが若い父母の気持ちでした。そして友人の家からも近い、新しい住宅地に引っ越した家族が、ご近所への挨拶に自己紹介のチラシを作ったというのです。
 見て下さいと添付されてきたチラシには、明るい家族の顔がありました。1歳の子供がダウン症であること、地域の皆様に協力をお願いすることもあるかもしれないこと、この町が好きで引っ越してきて、この町で家族皆で成長していきたいと思っていること、そしてダウン症の基礎知識が添えられていました。
 このチラシを見て私は、自分の目を見開かされた気がしたのです。こんなにふわりと自分たちをカミングアウトでき、自分たちの現実から目をそらすことなく、地域の中に入って行こうとする若い家族に心から拍手を贈っていました。そして、新しいご近所の方たちがこの家族を温かく受け入れて下さるように祈らずにはいられませんでした。
                                       片岡 純子

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