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 生活者の視点で、わかりやすい情報を基本とし、法律や経済、くらしの様々な有益な情報をコラムとして、学識経験者や専門的な分野で活躍する方々に寄稿していただいたものを掲載しています。

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出口のみつからない質問 〜寂しいね〜      2012/3 Vol.48
 ある消費者モニターの交流会が開かれた。農業や林業、さらに加工業者の方々代表8人、消費者代表8人である。主催者側も8人ほどであるが、若い。
 一人の消費者の意見で、各世代の代表が好ましいのにもかかわらず、私(50代)が若い方のように思うのだが、偏ってはいないか、と言うようなことを発言された。言われなくても一見してシニアばかりの会である。サークル活動をされている方の共通の認識は、年々平均年齢が上がって行き、若手が入会してこないと言う悩みだ。価値の多様化でありサークルに魅力がないと言うことは否定できない。が、どこかでゆとりがなくなっている。
 私の周りでは、若い専業主婦の方はきわめて少なく、言うまでもなく専業主夫も少ない。朝の10時や午後の1時半からの会議に出られる人を数えるのが困難だ。では夜ならいいのかと言えば、好きなことは別として、疲れた体で余分な所には出たくはない。
 山村で農業を営まれている方の話には、おかしくもあるが、実は悲しいものだった。私にはよく分からないが、山に人手が入らないので野生動物が増え続け、植林をすれば、若芽を食われる。農地に植えたものは食われたり、堀り上げられたり、と被害を受ける。予防のための柵は荒らされ、捕獲のための罠は残忍であると批判される。ちょっと厳しい捕獲は、○×愛護法とかで人間の手が後ろに回る。期間限定の狩猟は人が入る可能性の高いところでは危険で難しい。更に、近頃は鹿や狸の肉を食用にはしてくれない。もろもろの諸手続きをしてまでの手間賃もない。野良猫や野良犬は保健所が捕獲するが、野狸や野猪はどこも捕獲に来ない。言い換えれば、野狸や野猪、野鹿様様だと嘆いていた。
 農業従事者からは、耕作放棄地と言われるが借りようにも、権利関係が複雑に入り組んでいて、借りられない。荒れるに任せるしかない。農地を利用することがしやすい環境が必要ではないかと言われていた。人手のなくなった農地の利用もままならないようだ。
 
 勝浦のひな祭りを見に行き、坂本のひなの奥座敷へも足を延ばした。坂本はこじんまりした町である。団塊の世代が昭和20〜40年くらいまでの間、ここで遊び学んだ繁栄が偲ばれた。私が学んだのも田舎の複式小学校だったが、それに比べれば大きな町である。観光バスで来た岡山の団体ががやがやと声だかに通り過ぎて行く。子どもの頃を懐かしむ会話が風の間から聞こえてくる。貧しかったが、楽しかった子供時代を偲んでいる。やがて、それを偲ぶ人もいなくなると思うと言いようもなく空しい。
              
        松茂町文化協会 会長 三原 茂雄


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