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Tのためいき
 生活者の視点で、わかりやすい情報を基本とし、法律や経済、くらしの様々な有益な情報をコラムとして、学識経験者や専門的な分野で活躍する方々に寄稿していただいたものを掲載しています。

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地球2.4個分の暮らし             2008/Vol.7
 「エコロジカル・フットプリント」という考え方がある。これは、人間活動により生じる環境負荷を分析する手法のひとつで、私たちが持続可能な生活を送るために必要な陸水面積として表わされる。簡単に言えば、今の暮らしを支えるためには、地球が何個必要かということである。そこには例えば、食糧の生産に必要な農地や牧草地、化石燃料の消費によって排出される二酸化炭素の吸収源として、あるいは紙・木材等の資源としての森林、道路、建築物等に使われる土地面積などが含まれる。
 地球は地球でしかないというのに、「地球が何個分」とはおかしな話であるし、そもそも地球上に生きている限り、私たちは当然地球1個分の陸水面積で、生活や活動を持続的に支えていかなければならない。しかし、「膨張の20世紀」と呼ばれる100年間で世界人口は16億人から60億人に増え、穀物生産量は7.5倍、エネルギー消費量は20倍に膨らんだ。現在起こっている様々な環境問題は、人間の活動量が地球の持つ供給と浄化の許容量を超えたことと、人間の活動が本来自然界には存在しない物質を作り出したことの2つが、大きな要因となっている。
 では、日本のエコロジカル・フットプリントはどのくらいだろうか。WWFの「Living Planet Report 2004」によれば、世界中の人々が日本と同じ生活を始めると仮定すると、地球が2.4個分必要になると試算されている。つまり、毎日の生活を地球自身が持つ本来の資源循環の許容量に合わすためには、日本人は現在の経済活動のスケールを半分以下に戻さなければならないことになる。がしかし、現実にそれは不可能である。「地球2.4個分の暮らし」とは、まさに今のこの暮らしが、地球のキャパシティを超えていることを如実に表しているといえる。
 都市型・社会型と呼ばれる現在の環境問題は、ライフスタイルや事業活動と密接に関わっているため加害者の特定が難しく、また原因と結果がはっきりと見えるまでに時間がかかる。それだけに、その影響は地域国境を超え、また世代を超えて及ぼされることを忘れてはならない。環境保全活動においては、「1人が100歩前進するよりも、100人が1歩足を前に踏み出す」ことが何より大切である。「私ひとりくらい」から「まずは私から」へと、どこからでも何からでも行動に移していきたいものだ。

                                消費生活アドバイザー
                                     加渡いづみ

特定非営利活動法人徳島県消費者協会
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