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 生活者の視点で、わかりやすい情報を基本とし、法律や経済、くらしの様々な有益な情報をコラムとして、学識経験者や専門的な分野で活躍する方々に寄稿していただいたものを掲載しています。

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極楽寺へ沙羅双樹を見に行く          2015/ 7 Vol.60     
         〜平家物語の冒頭を思い出す〜

 四国路は、去年は四国霊場開創1200年、今年は、高野山開創1200年と、お大師様に縁の深い年が続き賑わっていたが、それでもさすがに暑くなるに従い、人の出は落ち着いてきた。

 例年6月15日ころに咲くと言われる沙羅双樹の花を四国2番札所・極楽寺へ見に行った。山門から入って(団体)納経所に曲がる角に木はあるのだが、膨らんだ蕾だけである。庭を掃いていた方に伺うと「今年は、遅いですね」と言われて「いちがんさんにいくらか散っています」とのことである。

 「一番さん」と聞こえて聞き返すと「一願水掛不動尊」のことであり、ご丁寧にそこまで案内してくれた。「娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす」で知られる沙羅双樹は、単に沙羅とか、まして夏椿と言ってしまえば味わいは半減する。沙羅双樹は不動尊の後ろに細く高く立っていて、高いところに数個花が咲き、雨上がりの庭にも数個花は散っていた。

 沙羅双樹は、短い花の命でありお寺の庭には似合っているのは、「祗園精舎の鐘の声、諸行無常・・」との平家物語の冒頭のフレーズを思い出させるからだ。私の前を夫婦連れのお遍路さんが本堂と大師堂へ向かい階段を昇り、しばらくして下ってきた。二人とも同行二人の白装束に菅傘でご夫婦と思われる二人連れであるが、笑顔に満ち足りている。

 短い命を精一杯生きているようであり、無常や儚さも感じる沙羅双樹は、私に一時の安らぎをくれたのだった。おそらく20代のころなら味わうことのない、70余年を生きてきた、一種の達観の為せることでもあり、不思議なものである。そう言えば、沙羅双樹は、お釈迦様が入滅されたときに枯れて白くなったと言われる。鶴の林のようだったのが鶴林の語源である。関係のほどは知らないが、勝浦には鶴林寺と言う札所寺もある。

 蛇足であるが、沙羅双樹が咲くころの6月15日は、弘法大師の誕生日であり、青葉祭り、とか、いろは祭り(いろは弘法大師の作と言われるので)と言われる特別な日である。阿南市の那賀川町では青葉祭りの行事が行われているようだ。

(写真は、四国2番札所・極楽寺の一願水掛不動尊の後ろの沙羅双樹の花)

                     松茂町文化協会々長  三原茂雄

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