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Tのためいき
 生活者の視点で、わかりやすい情報を基本とし、法律や経済、くらしの様々な有益な情報をコラムとして、学識経験者や専門的な分野で活躍する方々に寄稿していただいたものを掲載しています。

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佐那河内村に思うこと             2012/1 Vol.46    
 名東郡佐那河内村にある「徳島県立佐那河内いきものふれあいの里」は、県下で唯一「身近な自然の中でいきものの観察を通じて、自然への理解を深め、自然保護思想の普及を進める」ための施設です。市内からは、風車(風力発電施設)を目印に車を走らせると、約1時間(25km)で施設の中心であるネイチャーセンターへ到着します。 ここは放牧場のある大川原高原の入り口となっていて、一等三角点のある旭ヶ丸の頂上まで登ると標高は1,000mもあります。そして平成20年には、旭ヶ丸希少野生生物保護区に指定されました。
 市内から一番近い千メートルの山として、気軽に訪れられ、自然も豊富、それに自然エネルギーの利用地(風力と水力発電)としても知られるようになりました。ここを訪れる方は、先ず県内のここだけで稼働している風力発電施設の大きさに驚かされるでしょう。
真下に行くと60mの塔に31mものブレード(回転する羽)、風が強い際には大きな音が感じられます。でも、その下をのんびりとして黒い牛が牧草を食べています。朝夕は、同じ牧場内をシカやタヌキ・ウサギ等の動物が駆け巡っているようです。動物は風車が影響しないとなると直ぐに慣れてしまうのです。ここでは、最新の人の技術と野生の動物が共存しています。
 風車から少し離れたカゾロ池には、現在小水力発電の実験が行われています。実は昭和48年まで、ここに水力発電装置が設置されていました。それが今また見直され、旧発電所跡施設を再利用した計画が進められているのです。これも旭ヶ丸という山があって、その森林を守ってきた人達のおかげでもあります。 源流から流れる水は、音羽川となり園瀬川と名前を変え、嵯峨川等の支流と合流して、新町川に繋がり海へ至る25kmの旅をします。園瀬川には、カワムツやナマズといった魚や大きくて美味しいモクズガニ、綺麗なホタルを観ることができます。人の生活にも深くかかわっているのです。
 佐那河内の麓に至ると、棚田を見かけるようになります。昔は藩主の蜂須賀公へ献上米を納めていたそうです。美味しいお米は、夏でも冷たい谷の水で作られる米で、それに雑草を刈り取って土に混ぜていたそうです。水と草を上手に利用した先人の知恵の賜です。
 他にも、今も残る名工の石積み・石橋、最近増えた害獣とのトラブル、みかん作りからももいちごへの農作物の移り変わりなど、面白い話や興味深い出来事は数限りなくあるので、これからも実際に調べて、実感して、それに少しでも携わってほんのちょっとでも役立っていきたいと考えています。


       徳島県立佐那河内いきものふれあいの里
              徳島県 自然観察指導員
              環境省 自然公園指導員  市原 眞一

特定非営利活動法人徳島県消費者協会
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