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Tのためいき
 生活者の視点で、わかりやすい情報を基本とし、法律や経済、くらしの様々な有益な情報をコラムとして、学識経験者や専門的な分野で活躍する方々に寄稿していただいたものを掲載しています。

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幸運な偶然                  2011/4 Vol.37
 通い慣れた日和佐港の灯台が近づいてきた今日の釣果は、いさきが10匹あまり、今夜はいさきの刺身で一杯。ルンルン気分で赤灯台を通過し、船は港に入った。その時、あれっ、どうしたんだろう?突然、背中と胸に激痛が襲ってきた、体が動かない。必死で痛みに耐えながら、何とか船着き岸壁に接岸した。気温は5度なのに体中が熱い。防寒着を脱ぎ、セーターを脱ぎ、半袖のシャツ一枚になって船の上で大の字になって寝転んだ。暫くして「おおい、どうした」誰かが岸壁の上から声を掛けてくれた。たまたま通りがかった釣友仲間の一人が、私の姿を見てただ事では無い事が起こっていると、気付いたようだ。救急車を呼ぼうか?顔色がまっ青じゃ。心配そうに、声を掛けてくれる。静かに横になっていると、少し痛みが和らぎ楽になってきた。
 とにかく家に帰ろう。釣友の車の後をついて、自宅を目指し車を走らせた。痛みに耐えながらも何とか1時間少々で自宅に到着した。居間のソファーに横になったが、再び耐え難い激痛が襲ってきた。苦しむ私の姿を見て妻が慌てて119番に電話を入れた。気が付くと病院のベットの上に寝かされていた。どこか遠くで私を呼ぶ声が聞こえる。「笹田さん、笹田さん」誰だろう?「笹田さん、大きな手術になりますが、頑張って元気になる気はありますか?」ドクターの声らしい。私は小さいながら精一杯の声で「はい」と一言答えた。ドクターは「わかりました。笹田さん、しっかりと大きな息をして下さい」そして力を込めて言った「命助けます!!」・・
 そのドクターの言葉は、朦朧(もうろう)とした意識の中で、鮮明に聞こえた。夜10時に始まった手術は深夜2時半に終了した。それからどれ位時間が経過したのだろう。ICUのベットの脇で誰かの話し声が聞こえる。「昨日手術中に血圧が40まで下がった、もう駄目かと思った」。「奇跡的に復活されたのですね」ドクターとナースの会話だった。そうか、助かったんだ。生きているんだ。2日後、一般病棟に移され、多くのスタッフによる治療が行われた。手厚い治療のおかげで日増しに病状は回復し、3週間後、日赤病院を退院する事が出来た。後刻色々な人からうかがった話では瘤が破裂した時点で即死する人が多いらしい。私の命が助かったのは、「幾つもの幸運な偶然が重なった奇跡」。日赤病院の優秀で献身的な医療スタッフと、私が生き続ける事を必死に支えて下さった多くの皆様に感謝申し上げ、再び与えて頂いた命を社会の為に役立てたい。(病名 大動脈瘤破裂8p)

                        介護保険事業所 管理者 笹田 美義

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