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 生活者の視点で、わかりやすい情報を基本とし、法律や経済、くらしの様々な有益な情報をコラムとして、学識経験者や専門的な分野で活躍する方々に寄稿していただいたものを掲載しています。

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独り暮らしで思うこと             2010/Vol.29
 大正8年2月生まれの私は、今年、平成22年2月で満91歳になる。85歳になる妻は病気で入院治療中なので、私は現在独り暮らしを余儀なくされている。
 元気なときには年に数回、二人で県外に嫁いでいる娘のところや福岡に居る孫の一家を訪ねることがあった。私が他の行事で同行出来ないときは、妻は独りで出かけていた。私はその間留守番役を務めることになる。
 そんなときの独り暮らしは、精々一週間くらいであるから、独り暮らしもそう苦にはならない。けれども妻が入院して以来もう二ヶ月余りにもなると、独り暮らしのむずかしさが高齢による体力、気力の衰えもあって、肌身に染みるようになった。
 先ず手間と時間がかかり、あれこれと毎日頭を悩ますものに朝、昼、晩の食事がある。
 食事と家の中の掃除には週に2回、ホームヘルパーの派遣を得てサービスを受けている。
 巷で交わされる「衣・食・住」或いは「衣食足って礼節を知る」・・・・・と、こんな言葉の中にも人間が生きるための要件として食の大切さが強調されているようだ。
 一家を構えているからには、食事の外にゴミ出しなど細々とした多くの日常業務がある。
 これらはいずれも社会人としては当然の義務であり、おろそかにしてはならない。
 現在のような形での独り暮らしの経験は初めてのこと。元気なときの日常を顧みると、朝寝坊の私は寝起きが遅い。早起きの妻は、若いときから年中毎朝5時には起きている。そして身辺整理や朝食の準備をする。私は食事が出来るまでテレビを見たり、新聞を読んだりしている。昼、晩も同様、食事の準備が出来るのを待っていればいい。
 一方、日頃は元気に振る舞っている私だが体にはいろいろと故障があり、目下通院で治療を続けている。今のところは日常生活にさしたる不便は無い。
 顧みると、とにかく独り暮らしは大変だ。旅行、写真、囲碁など趣味との関わりも自ずと制限される。
 夫婦共に元気なときには、無理なく日常業務を分担してスムーズにこなしてきたが、今はそれを私独りでやらなければならない。その上、入院中の妻の世話が重なる。幸い私は車の運転が出来るので、病院間との物品の持ち運び、食料品や日用品の買い出しなどには不自由を感じない。
 独り暮らしをして特に思うことは、主婦業というものがとても大切であり重いということだ。世の一般サラリーマンの夫はかっての私も含めて一日8時間労働。一方の妻は、子育てを含めて昼夜の別なく残業手当無しの重労働といっても過言ではない。
 男女同権の立場からも一般家庭の主婦業の中身がもっと広く識者の間で取り上げられ、見直されるよう、国民挙げてのコンセンサスが得られないだろうか。陰ながら私はそれを願っている。

                     元 四国歯科衛生士学院専門学校 理事 田村 計恵

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