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Tのためいき
 生活者の視点で、わかりやすい情報を基本とし、法律や経済、くらしの様々な有益な情報をコラムとして、学識経験者や専門的な分野で活躍する方々に寄稿していただいたものを掲載しています。

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祭りの文化は受け継がれるのか         2016/11 Vol.70  
    〜人口減で厳しい〜

 伊座利に立ち寄ったのだが、その往復で阿南市福井の大宮八幡宮の祭りのための提灯飾りに出会った。神社の近くで車を停めて眺めた。通りがかりの人が「灯がともると美しいですよ」と。国道55号線から椿泊への脇道に入ると川があり、橋から神社を超えて、小高い山のお旅さんまで2〜3百メートルくらいはあるのだ。

 翌日、ちょっと遠いのだが、午後の5時過ぎに再び訪れた。少し明るいので灯りが点灯しているのが分かり難かったが、数分もしないうちに提灯の灯りが目立つようになると得もいえぬ情緒があり、夜店・露店の灯りが子どものころの宵宮を思い出し、懐かしさがこみ上げてきた。本殿への急こう配の階段を上れば、少ないが子どもらの姿もあった。

 薄暗いところに提灯の灯りにぼんやりと照らし出される神社の本殿は、何時もの風景とは別の感じがして神々しいものである。急勾配の階段は、地区の世話役が「エスカレーターがないと昇れない」というほどのものだが、これくらいの高さの神社なら大きな津波にも耐えられるに違いない。長い生活の知恵の結果なのかと思った。

 戦後、団塊の世代の子どものころは、氏子だけで祭りは賑わった。主催者の大人は若い衆が多くてご隠居の指導の下に祭りを運営し、次世代の子どもはノウハウを受け継いだのである。だが、子どもは村を出て行き、大人は村の外に職を求めた。急激に人口の減少をきたしたのである。

 見てくれる人のない祭りは寂しく、担い手も共通の休暇を取れなくなった。それらをすべて含めて、地域の人口は減っていく。人口減は運営費もままならなくなり、観光資源として残る祭り以外は存続が危ぶまれている。羨ましいような福井の祭りも、ちょっと厳しい未来である。打つ手はあるのだろうか。
    (写真は、阿南市福井の大宮八幡神社)         
                      徳島広域消費者協会 顧問 三原茂雄

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