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 生活者の視点で、わかりやすい情報を基本とし、法律や経済、くらしの様々な有益な情報をコラムとして、学識経験者や専門的な分野で活躍する方々に寄稿していただいたものを掲載しています。

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逆打ち〜閏年の遍路旅〜             2016/ 5 Vol.64   
 阿波路に春を告げるのはお遍路さんであるが、今春は短い春だったような気がする。春と言うよりすぐに初夏を思わせる日が多かったからである。

 最近は鈴の音を響かせているお遍路さんは極めて少ないが、歩き遍路の姿は老人に限らず若い人、女性も外国人の姿も珍しいことではない。殊に1番札所・霊山寺から2番札所・極楽寺は近いので歩き遍路、それも真新しい白衣の遍路さんが、桜や桃の花・菜の花を見ながら歩くのは、文字通り春の風物詩である。

 空からは雲雀の鳴き声が聞こえてくるのだが、今春は兵庫県から来ているひとつがいのコウノトリが話題を集めていた。兵庫県豊岡コウノトリ公園から飛来したコウノトリが豊岡以外で初めて抱卵する姿が見られた。見学者が絶えなく期待が膨らんだが、結果は次の機会になった。四国阿波の遍路の寄り道の楽しみでもあったのだ。

 例年なら1番から巡礼の旅を始める人が多いが、閏年は逆打ちすればご利益が多いといわれ、88番札所・大窪寺から打ち始めるお遍路さんも多いとか。逆打ちといえば、弘法大師に失礼なことをした伊予の衛門三郎が、大師の後を追ってお四国を回るのだが会えない。閏年に12番札所・焼山寺で倒れてしまうが、弘法大師が現れて罪が許され、やがて生まれ変わるお話がある。それにあやかり閏年は逆打ちが多いと伝わる。

 20番札所・鶴林寺は大師が修行中雌雄2羽の白鶴が老杉の梢に舞い降り、小さな黄金のお地蔵さんを守護していた。このことから寺名を鶴林寺にしたといわれる。とは言いながら、釈迦が入滅した時,林が鶴の羽のように白く変わって枯れたという故事が思い浮かぶのである。

 21番札所は、西の高野と言われる太龍寺、23番薬王寺は吉川英治の「鳴門秘帖」の記念碑がある。ここを終えれば、太平洋を左に見ながら室戸まで長い海岸線をお遍路さんは歩くのだ。また、逆打ちの人は室戸から歩いて阿波に入ってくるのである。

 最近目立つのは退職後と思われるご夫婦、幾十年かを連れ添った二人連れ、ほんのりとした温かさを醸し出している。ちょっと羨ましい。 (写真は8番札所・熊谷寺)
                松茂町文化協会々長  三原茂雄


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