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 生活者の視点で、わかりやすい情報を基本とし、法律や経済、くらしの様々な有益な情報をコラムとして、学識経験者や専門的な分野で活躍する方々に寄稿していただいたものを掲載しています。

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正月納めの行事どんど焼き           2017/ 2 Vol.73 
     〜月見ヶ丘公園〜

正月と言うだけでなんとなく慌ただしい。注連縄などの祀り物や飾り物を片付けるとホッとして今年の日常になるのである。その区切りの行事が、私の住む町では、どんど焼き、と言うが、所によっては左義長と呼ばれる。地域で訛があっての事か、とんど(歳徳)、とんど焼き、どんど、どんどん焼き、どんと焼き、さいと焼きとも言われるそうである。

 松茂は月見ヶ丘を育てる会が主催して10余年前から月見ヶ丘で「どんど焼き」として行われている。小正月の行事で14または15日に行われるのが歴史的には正当かもしれないが、成人の日の開催を恒例としている。育てる会の地味な継続した世話により、松茂町や周辺からも、祀り物を持って来られる方、写真に写す方など年々参加者は増加しているとのことである。

 どんどは、小正月の行事ではある。所によれば、子どもたちが早朝より家々を回り、個人の家の飾り物を集めることになっている。子どもたちの僅かのこづかい稼ぎであったのである。また、祀り物のお下がりを分けてもらえる、一種の楽しいイベントであり、地域の子どもの連帯心を養うものだった。

 氏神さんを中心とした地域共同体の結びつきが弱くなり、隣近所の助けを借りての農作業もほぼなくなった。かつては、農作業など地域の共同の願い事であった豊作や豊漁は、それぞれの家により職業が異なり、共通の目標を失った。五穀豊穣は確かに地域の願いであっても、その事よりも円高や株の価格に一喜一憂するサラリーマンとは氏神さんに頼むことも同じではなくなったのだ。

 子どもたちも祀り物のお下がりをいただくことが、うれしく待ち遠しいことではなくなり、早朝の各個人宅の訪問が負担になってきた。氏子の家の願いが分散し、一昔前の懐かしい行事は、文化遺産として残すしかなくなるように思える。寂しいが現実を直視すれば、氏子を中心にしたイベントの衰退は止めようがない。
(写真は月見ヶ丘でのどんど焼きの風景)
                        徳島広域消費者協会 顧問 三原茂雄     



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