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Tのためいき
 生活者の視点で、わかりやすい情報を基本とし、法律や経済、くらしの様々な有益な情報をコラムとして、学識経験者や専門的な分野で活躍する方々に寄稿していただいたものを掲載しています。

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古代ハス                   2016/ 7 Vol.66  
    〜蓮の花の色は赤みが似合う〜

 私が住んでいるところはレンコンの産地である。広い県道から横道に入れば蓮の花を見ることができる季節になった。ハスの花の色も少し前までは赤みを帯びたものが主力であったが、最近は一面、白ばかりになっている。

 ハス、いわゆるレンコンで思い出すことがある。昔のことだが、徳島バスをチャーターして遠足に出た時の事だ。ガイドさんが鳴門市周辺に差しかかかった時に言った。「みなさん、レンコンの穴はいくつあるか知っていますか」。知っている生徒は誰もない。「7つと10です」「だから、ななつ、とほ」から「ななつとお」「なると、鳴門となったのです」

 ウソーと一斉に声が上がった。ガイドさんは澄ましたもので笑っている。これを字面で読めば、レンコンの穴は7と10と言っているようであるが、言葉の間合い、語調の上げ下げ、顔の表情で、ガイドさんが言っていることが理解できる。あえて蛇足の説明は不要で、お互いが笑いあえるのである。

 その後、幾度か貸し切りの徳島バスを利用したが、鳴門の周辺でレンコンの話、鳴門の地名の由来の話は聞いたことがない。鳴門市周辺を通過する時間内では、観光や物産の説明が多いので必要がなくなったのかとも思うが、あの時のガイドさんだけの持ちネタだったのかと懐かしく、ときおり思い出すことがある。

 赤い蓮の花の色が懐かしくなって鳴門の島田島へ古代ハスを見に行った。小鳴門橋を渡らず、国道の櫛木から島田島スカイラインに入ればスムーズに行ける。花の色は赤い色だが普段見慣れたハスよりちょっと背が低い気がするが、見かけはあまり変わらない。食用にはおいしくないということを聞いたことがある。

 近くの小学校は廃校になっているようだし、あちらこちらに雑草が生い茂った休耕田も見られた。人の生活の匂いが弱くなってきている。そのようなところに、古代ハスを見る、第三者として地域を覗くことにちょっぴり後ろめたさを感じたものだ。
 (写真は島田島の古代ハス)
                          徳島広域消費者協会顧問 三原茂雄

 

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