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 生活者の視点で、わかりやすい情報を基本とし、法律や経済、くらしの様々な有益な情報をコラムとして、学識経験者や専門的な分野で活躍する方々に寄稿していただいたものを掲載しています。

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家庭の5S、地域の5S            2009/Vol.14
 栃木県足利市。フランシスコ・ザビエルが「坂東の大学」とよんだ「足利学校」や織物の町として知られるが、繊維の衰退でこれといった中核産業は見当たらない中小企業の町である。この町を訪ねたのは、中小企業での5Sの推進を核に、地域をあげて5S活動に取り組んでいるということを聞いたからだ。
 5Sは、整理、整頓、清掃、清潔、躾の5つの頭文字のSをとっての呼称だ。5Sができていないということは、品質やコストに必ず悪影響を及ぼすことから、企業では重要な位置づけを与えられている活動である。消費者の側からも、通路にゴミが落ちていたり、清掃の行き届いていないお店では、買う気にならないのは当然のことである。企業での5Sは、直接部門から間接部門へ、また物の5Sから情報の5Sへと広がりを見せており、言葉のシンプルさと裏腹に奥が深い活動となっている。
 見学させていただいた染色工場では、「色と花」をテーマにした5S活動を推進しており、各部署に四季のイメージを取り入れたイメージの絵や写真等を飾りつけ、明るく自然的な空間を作り上げ「四季彩パーク」を演出していたし、鉄工工場では、社員の調和を「オーケストラ」にたとえ、各部署名を楽器の名称にするなど、随所に遊び心をとり入れており、ひと味違う楽しい活動になっていたのが印象的だった。
 足利市では、この活動を工場や商店の活動に留めず、商工会議所、学校、市役所、保育所等へと広げていこうと、各拠点が5Sのテーマを持った「5Sテーマパーク(公園)」となる活動に取り組んでいるとの話だった。地域の環境がきれいに維持されると、地域住民にとっての快適な生活はもちろんのこと、地域外からの訪問者にも気持ちのよい時間を過ごしてもらうことができる。
 家庭での5Sに目を向けるとどうだろうか。整理ひとつをとっても、冷蔵庫の中、本棚の中、タンスの中、物置の中、恐らく保有する必要性がなくなったものもあるだろう。整頓を徹底すると、ものを探し回る等のムダな時間が少なくなり、自分がしたいことに重点的に取り組む時間を生み出せる。精神的に充実した豊かな生活への取り組みに進めるはずだ。清掃し、清潔が維持されている家庭には人が集まってくるから交流が盛んになる。
 整理や整頓をすることは、ゴミの発生源対策にもなる。ゴミ削減、CO2削減と大上段に構えなくても、自然に環境対策にもなる。まずは家庭に5Sの見方・考え方を持ち込む、そしてそれが地域全体へと、点から線へ広がりをみせたときには、きっと誰もが住みたい、住んでよかった、品格のある地域となるのであろう。 
                             濱川経営研究所  濱川 泰博

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