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 生活者の視点で、わかりやすい情報を基本とし、法律や経済、くらしの様々な有益な情報をコラムとして、学識経験者や専門的な分野で活躍する方々に寄稿していただいたものを掲載しています。

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上板町の散歩                 2018/ 5 Vol.88
          〜生田花世を思い出す〜

 後期高齢者の私には、子供のころの上板町というイメージが一つも思い出せない。松島の千本桜であり、不確かな記憶にあるのは列車を板野駅で乗り換え、鍛冶屋原線の終点駅・鍛冶屋原である。言い換えれば、上板町より鍛冶屋原、または、千本桜である。

 畜産試験場の千本桜は牛や鳥の感染病の影響で場内の公開がなくなり、桜の名所を返上した。試験場から少し北の技の館の桜が美しく咲いているが、千本桜には及ばない。技の館の西へほどなく行くと糖源公園―丸山徳弥の碑―という案内板が立っている。

 案内板の後ろは急な登り坂、山道であるが散歩できるように整備されている。糖源公園は阿波三盆糖の創始者丸山徳弥の顕彰碑のための公園である。1976年宮崎よりさとうきびを持ち帰り栽培、1976年に白い砂糖の精製に成功したこと、などの顕彰の理由を記した案内板である。

 もう一つ、私にも興味のある顕彰碑がある。生田花世の記念碑だ。「雲間ゆく 飛行機ゆ  我見下ろしぬ 父母生まれし 阿波の山河を」の歌碑があり、裏面は弟の西崎満州郎の詩碑である。このような姉弟の記念碑は珍しいと言われる。

 この山の斜面は一帯に桜が植樹されており、私が登った時には桜の花びらの散るのが文学碑に素敵な調和を見せていた。この公園を上り詰めると高速道路に突き当たる。その手前には墓地があるが、その中で驚いたのは洋墓の卒塔婆が2メートルもあったこと。100年以上も昔の先祖供養をする家もあるのだ。

 徳島には、生田花世の夫・春月の縁の人が住んでいる。その人の書いた『ハイネを愛した詩人 生田春月 その人間像』『生田春月―情熱と波乱の生涯―』(いずれも大西雅子著)は読んでみたいものだ。また、花世については、歌人の佐藤恵子氏の『善意と情熱の阿波女 生田花世評伝』がお勧めである。(写真は生田花世の記念碑)

          徳島広域消費者協会  顧問  三原茂雄

 


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