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 生活者の視点で、わかりやすい情報を基本とし、法律や経済、くらしの様々な有益な情報をコラムとして、学識経験者や専門的な分野で活躍する方々に寄稿していただいたものを掲載しています。

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まさかの時の連絡先は             2020/8 Vol.115
          〜孤独死はどこにでも起る〜
 新興住宅団地も40年も経つと、以前は若い人たちが子連れで住んでいたが、やがて潮が引くように子どもたちは出て行き、夫婦二人の家族が増え、中にはパートナーを失う人もいる。ぼつぼつと、いわゆる独居老人が出てきたのである。また、住宅をそのままにして施設に入居されている方もいる。

 非常に個人的な話ではあるが、検査入院で大学付属の病院に入院することになった。入院の手続きの書類を読んでいて困ったことに。保証人が二人いるのである。一人は妻で何とかなるが、もう一人は生計を別にしている人を求められた。これは万一入院費用を払わなかったときや、生死にかかわる時の連絡のためと推測するが割り切れない。

 話が的外れではあるが、よく聞く話しに保釈金と言うのがある。あれとは異なるが、入院前に「○○円を仮に納めてください」と言ってくれて、退院時に残金を払い戻してくれればよいのである。老いを重ねると、兄弟はだんだん黄泉の国へ行き、金の保証を頼める人を探すのはたやすいことではない。

 生活の仕方が一様ではない時代となり、過去のように身内が身辺に多く住んでいる時代ではなくなった。近くに独居老人がいたのだが、気分が悪くなり電話で救急車を呼んだ。救急隊の人が「連絡する人はどこに」と言うたぐいの質問をしたらしいが、すべて「ない、ない」と答えたとは、また聞きである。確かにその方の家へ縁者の方が訪れていたのを見たことはない。

 個人情報の関係で隣人が、不幸が起こった場合のことを想定して、「貴方の緊急時の連絡先は?」とはなかなか親しくても聞けない。一昔前の団塊の世代のように、子どもが多ければだれか一人は身近に住んでいたが、一人か二人しかいない子どもが近くに住んでいるとは限らない。まして子や孫のいない人は多いのである。

 高齢者の問題はだんだんと表面化してきている。簡単に解決できる問題ではなく、過疎地で難しいのと同じく、あるいはそれ以上に少し町ぶったところのほうが根は深いのかも知れない。私には、明るい未来を見たいが見えない。(写真は団地の公園のブランコ)

              徳島広域消費者協会 顧問 三原茂雄


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