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 生活者の視点で、わかりやすい情報を基本とし、法律や経済、くらしの様々な有益な情報をコラムとして、学識経験者や専門的な分野で活躍する方々に寄稿していただいたものを掲載しています。

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ドッコイショ                    2022/ 1 Vol.132 
          〜老いたかな、老いたのだ〜

 80歳にもなると起き上がる時に、あるいは、腰を下ろす時に、「ドッコイショ」と声を出しているのに気づいて思わず苦笑いをする。いつ頃から声を出すようになったのかの確かな記憶はない。ただ、気が付いたときには「やはり、歳だな」とちょっと悲しく、だが、抵抗なく受け入れられた。

 ところで、この「ドッコイショ」の掛け声(と言うのだろう)は、なんとなく、有名な草津節の「草津よいとこ 一度はおいで ア ドッコイショ」の一節を思い出し、この掛け声であると勝手に思い込んでいた。熱いお湯を入浴に適温にする、湯を冷ます(湯もみ、と言うらしい)ときの歌声であるから(と思っていた)である。

 先日の事、ある僧職の人のエッセイを読んでいると、「六根清浄」(ろっこんしょうじょう)が語源であり、訛って「ドッコイショ」となったというのである。今でも、修験者でなく一般の方でも「六根清浄」と掛け声をかけて山に登る人がいる。厳しい山なら息も絶え絶えに、次第に掛け声が訛って、六根清浄、ドッコイショ、となってもおかしくはない。

 六根清浄の掛け声、呪い(まじない)、祝詞なのか分からないが、インターネットには、欲や迷いを断ち切って、心身が清らかになること。「六根」は私欲や煩悩、迷いを引き起こす目・耳・鼻・舌・身・意の六つの器官をいう。「清浄」は煩悩や私欲から遠ざかり、清らかで汚れがない境地。略して「六根浄」ともいう。更に、場を清めるとも。

 少し昔のことを思い出した。護摩供養の後である僧職の方が「座りたる、石に合掌 遍路立つ」の句を紹介された。合掌の意味は尊敬と感謝であり、石へのお遍路さんの気持の表現である。と同時に、場を清めるという六根清浄の意味も含まれるようにも思えるのだ。老いてくると座り方も綺麗ではなく、起き上がる、座る、ときにドッコイショと場を清めているのかとも思っている。
(写真は梅を見ながらのお遍路さん。文とは無関係)
                徳島広域消費者協会 顧問 三原茂雄


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